「Digital×北斎【序章】」展 ~先進テクノロジーで見えた170年目の真実~
背景と目的
NTT東日本が地域のお客さまとともに、農業や窯業、酒造などの分野でICTを活用した地域文化伝承の取り組みを行っていました。こうした活動の中、災害や経年劣化による文化財の消失に係るリスク、文化伝承の担い手不足など、「有形無形を問わず地域の文化芸術を守りたい。」といった声をいただいていました。一方で、デジタル技術の革新により、「文化芸術を通じて地域の新たな魅力を伝え、地域活性化につなげたい。」という期待の声もいただいていました。
こうした中で山梨県の公認事業で山梨県立博物館所蔵の「冨嶽三十六景」のデジタル化を行ったアルステクネとの出会いがありました。これにより日本のみならず、海外からも評価の高い葛飾北斎作品のデジタル化を進めるとともに、文化財のデジタル化・デジタル活用の意義を広くご理解いただくことを目的とした「Digital×北斎」プロジェクトが立ち上がりました。
そのコンセプトを体感いただく展覧会の第一弾として「Digital×北斎【序章】」展を開催し、「冨嶽三十六景」の高精細複製画のほか、デジタルアプリケーションによるインタラクティブな作品の体感型展示を実施しました。
展示概要
公開が大きく制限されている山梨県立博物館所蔵、葛飾北斎「冨嶽三十六景」の高精細デジタルデータを、アルステクネグループが自社の特許技術を活用して制作。そこでは和紙の一本一本の繊維や、絵師、彫師、摺師が三位一体で作り上げた微細な凹凸表現まで再現されています。
この高精細デジタルデータを活用し、制作された山梨県立博物館認定マスターレプリカ47作品を初公開しました。その他、4Kデジタル配信絵画や、VRスコープなしで楽しむことができる「裸眼VR」、レプリカへ映像を投射することで、絵画が動き出したように見える「ムービングアート」など、さまざまなデジタルアプリケーションにより、デジタル化によって解明された新事実や、西洋画壇に影響を及ぼした北斎の謎を楽しみながらご体感いただきました。




開催概要
・会期:2019年11月1日(金)~2020年2月28日(金)
・会場:NTTインターコミュニケーション・センター[ICC] デジタルミュージアム
・入場料:無料
・展覧会サイト:https://www.ntt-east.co.jp/art/hokusai-josyo/hokusai.html