釜石鉱山に関わる文化財デジタルアーカイブの構築
背景と目的
釜石鉱山は江戸時代から昭和にかけて日本の製鉄を支えた日本最大の鉄鉱山で、その総合事務所である旧釜石鉱山事務所は、2013 年に国登録有形文化財として登録されています。こういった釜石市が持つ貴重な文化財を後世に残し伝えていくことで、地域資源を活用した新たな価値創造に繋がると考え、「旧釜石鉱山事務所国登録有形文化財登録 10 周年記念事業」へ参画し、釜石鉱山に関わる文化財のデジタル化及び情報発信を通じ地域活性化への貢献をめざしています。
取り組み内容
釜石鉱山に関わる文化財をデジタル化するとともに、その魅力を発信するサイト「釜石鉱山デジタルアーカイブ」を制作しました。
※「釜石鉱山デジタルアーカイブ」サイトはこちら:https://kamaishi.org/
(1)ナウマン「予察東北部地質図」を高精細デジタル化
明治18(1886)年に作成された、ハインリヒ・エドムント・ナウマン「予察東北部地質図」を、NTT ArtTechnology の協業パートナーである株式会社アルステクネ の特許技術「三次元質感画像処理技術(DTIP)」を駆使して高精細デジタル化しました。

2024年4月には旧釜石鉱山事務所で「旧釜石鉱山事務所国登録有形文化財登録 10 周年記念事業」の記念式典が開催され釜石市長や地元メディアが参加しました。
「予察東北部地質図」のマスターレプリカの展示もあり、当日ご覧になった市長からは「マスターレプリカはどちらが本物かわからない。技術がここまで来たのかという印象を受けた。教育現場でも活用したい。」という感想をいただきました。
(2)釜石鉱山坑道、旧釜石鉱山事務所バーチャルツアー
一般公開していない釜石鉱山の内部と、旧釜石鉱山事務所を360度カメラで撮影し、バーチャルツアーを制作、多くの人々に楽しんでもらうべくWeb上に公開しました。


(3)大橋社宅街デジタルアーカイブ
釜石市が保管している官営釜石製鉄所の採掘場として始まった大橋社宅街の変遷を後世に残すべく、市民の皆様に写真を投稿いただくことでデジタルアーカイブとして充実させていくWebサイトを構築しました。

実施概要
- 実施期間:2023年9月~10月
- デジタル化対象:地質図、釜石鉱山坑道、旧釜石鉱山事務所
- 使用したデジタル技術:株式会社アルステクネ「三次元質感画像処理技術(DTIP)」、360度VR撮影
- クライアント名:釜石市
お客様の声
マスターレプリカはどちらが本物かわからない。技術がここまで来たのかという印象を受けた。教育現場でも活用したい。(釜石市長)