背景と目的

似鳥文化財団からの依頼を受け、2021 年より小樽芸術村所蔵作品の高精細デジタル化を行っております。パートナーであるアルステクネと協力し、同社の特許技術「三次元質感画像処理技術(DTIP)」を用いて、小樽芸術村が所蔵の作品の高精細デジタル化を実施いたしました。

取り組み内容

4年間で155作品のデジタル化を実施し、デジタル化したデータやレプリカは、様々な場所での展示や新たなグッズ制作、作品の研究など幅広くご活用いただいております。
実際に2025年7月に開館された「浮世絵美術館」では、1F常設展示コーナにて高精細レプリカによる所蔵作品の展示としてご活用頂いております。原画の展示は作品保護の観点から期間を限定し、展示の際はガラスケースで保護し、照明を暗くする必要がありますが、原画が持つ特徴を忠実に再現した高精細レプリカを展示することにより、来館者がいつでも代表作品を鑑賞できるようになるとともに、明るい環境で作品に近づいて細部や絵師の技法をじっくり鑑賞する機会を創出しております。また、ArtTechView(日本画縦型・55 インチ)を常設展示内に設置しております。一定時間で作品が切り替わり、多くの作品をご鑑賞いただくことができます。
今後も小樽芸術村の作品を広め、現地への送客に貢献していくとともに、配信やバーチャル空間上での展示など、より一層の展開を行っていきます。

歌川国芳《相馬の古内裏》 
販売の様子 
似鳥美術館以外での展示 
浮世絵美術館1F 高精細レプリカの常設展示 
ArtTechView

小樽芸術村 

小樽芸術村は、小樽が繁栄を極めた大正から昭和にかけて建設された5棟の歴史的建造物を活用した4つのミュージアムで構成されています。北海道に生まれ育てられた株式会社ニトリが、社会貢献活動の一環として2016年に開設しました。2020年からは、公益財団法人似鳥文化財団が運営を担っています。
似鳥美術館は、小樽芸術村3館目の美術館として2017年に開館しました。1923年竣工の旧北海道拓殖銀行小樽支店(小樽市指定歴史的建造物)を活用し、地上4階地下1階の各フロアに、横山大観や上村松園などの日本画、藤田嗣治や岸田劉生らによる洋画、高村光雲とその弟子たちの彫刻、ルイス・C・ティファニーのステンドグラスなどを展示しています。

似鳥美術館 

実施概要

  • 実施期間:2021年、2022年、2023年、2025年
  • デジタル化対象:日本画、浮世絵
  • 作品点数:155点
  • 所蔵元情報:公益財団法人似鳥文化財団(小樽芸術村)
  • 使用したデジタル技術:高品位3次元質感画像処理(DTIP)技術/株式会社アルステクネ 特許技術

お客様の声

高精細にデジタル化することで、見ることのできなかった作品の細部まで確認でき、研究に役立てられている。(学芸員)
様々な場所でレプリカの展示を行うことができ、多くの方に鑑賞いただく機会が増えて嬉しい。(学芸員)

導入したソリューション・サービス