背景と目的

葛飾北斎が最晩年に手掛けた知られざる肉筆画の大作として、長野県小布施町の岩松院本堂の天井に描かれた「鳳凰図」、通称「八方睨み鳳凰図」(間口6.3m、奥行5.5m)があります。 
この天井絵「鳳凰図」を、NTT ArtTechnologyは株式会社アルステクネとともに、同社の特許技術「三次元質感画像処理技術(DTIP)」を活用して2021年にデジタル化しました。 
そして2022年に開催された「Digital×北斎」特別展「大鳳凰図転生物語」では、肉眼では見られなかった細部の筆致や北斎独自の工夫までをも鮮やかに甦らせた原寸大の高精細複製画やデジタルアプリケーションにより、新たな鑑賞体験を提供するとともに、高精細デジタルデータが生んださまざまな「発見」についてもご紹介してきました。
NTT ArtTechnologyと株式会社左右社は、高精細デジタル化で得られた成果をさらに深め、これまで謎が多いとされてきた「鳳凰図」について現時点で考察し得る内容を明らかにし、晩年の北斎像を描き直す刺激となることを目指して本書を編集・制作しました。 

概要

北斎の傑作と最新技術の出会いが可能にした、本書は類を見ない図録にして作品論集であるとともに、美術展示や地域振興の新たな可能性にも目を向けた一冊となっています。高精細デジタルデータが可能にした超拡大図版など、200点以上の図版や関連年譜・関連論考も収録しています。 

詳細内容

  • 書名:Digital×北斎 小布施の「鳳凰図」の謎 
  • 定価:2,640円(税込) 
  • 発売:2025年6月30日(月) 
  • 企画:NTT ArtTechnology 
  • 監修:安村敏信(北斎館館長) 
  • 著者:
    • 安村敏信(北斎館館長)
    • 荒井美礼(北斎館学芸員)
    • 日野原健司(太田記念美術館主席学芸員)
    • 国枝学(NTT ArtTechnology代表取締役社長)
    • 久保田巌(アルステクネ代表取締役社長)
    • 向井大祐(日本画家) 
    • 金田功子(髙井鴻山研究者) 
    • 市村次夫(北斎館理事長) 
    • 渡辺正己(岩松院住職) 
  • 編集・制作:株式会社NTT ArtTechnology(本田英郎)、株式会社左右社(東辻浩太郎、三上真由) 
  • 企画・編集協力:北斎館 
  • 協力:岩松院、小布施堂、株式会社アルステクネ 
  • 商品紹介ページ:https://www.ntt-arttechnology.com/product/phoenix/

導入したソリューション・サービス