「Digital×北斎」プロジェクト
世界的にも高い評価を受けている葛飾北斎の作品は、
日本文化の象徴であり、時代を超えて多くの人々を魅了し続けています。
NTT ArtTechnologyでは高度なデジタル化技術を有する株式会社アルステクネと連携し、
葛飾北斎をテーマにしたプロジェクトを推進しています。
葛飾北斎の作品を高精細デジタル化することで作品を保存するとともに、そのデータを活用して新たな鑑賞体験の創出や、
所蔵元以外の場所でも作品に触れられるサテライトミュージアムの展開、
さらに北斎研究など多様な分野への応用を進めています。
保存・継承
貴重な北斎作品を未来へと受け継いでいくため、浮世絵や肉筆画、天井絵、祭屋台など、北斎が手がけた多様な作品に対して、高精細デジタル化を進めています。高精細デジタル技術を活用することで、作品の細部まで忠実に記録・保存することが可能となり、劣化や災害などによる損失リスクを軽減するとともに、教育・研究・展示など多様な場面での活用や発信の可能性を広げています。北斎作品の持つ芸術的・文化的価値を次世代へとつなぎ、より多くの人々がその魅力に触れる機会を創出していきます。
新たな鑑賞体験の開発
北斎作品の高精細デジタルデータを活用し、高精細レプリカの制作やデジタルアプリケーションの開発を行っております。原作品を忠実に再現した高精細レプリカは、文化財の課題である「保存」と「公開」のジレンマの解消を実現、貴重な作品の保護と鑑賞機会の拡充を両立させます。また、デジタルアプリケーションでインタラクティブに作品の世界に入り込むような臨場感あふれる展示やより詳細な作品鑑賞を実現し、鑑賞者が作品と深く関わることのできる、新たな体験価値を創造します。
「Digital×北斎」展、サテライトミュージアム
北斎作品の高精細レプリカやデジタルアプリケーションを活用した企画展「Digital×北斎」展を、2019年よりNTTインターコミュニケーション・センター [ICC]で開催しています。さらに、これまで所蔵元や現地に赴かなければ鑑賞できなかった北斎作品を、駅や空港などの身近な空間で展示する“サテライトミュージアム”も展開しています。場所・時間・空間の制約を超えて、誰もが気軽に北斎作品に触れられる機会を創出することで、作品の魅力を広く発信するとともに、展覧会をきっかけとした現地への送客効果により、地域の活性化をめざしています。
研究
北斎作品の高精細デジタルデータを活用し、肉眼では捉えきれなかった筆致の細部や、構図・色彩に込められた北斎独自の工夫、革新的な技法などについて、専門的な研究や書籍出版を進めています。これらの研究により、北斎の作品に宿る高度な技術や芸術的な意図をより深く理解することが可能となり、従来の美術・学術研究に新たな視点をもたらします。
北斎作品の新たな展開の可能性
北斎作品をさまざまな分野・技術・クリエイターとコラボレーションさせることで、これまでにない視点や表現を通じた新たな展開を探求しています。多様な領域との融合により、北斎の芸術が現代に息づき、未来へとつながる新しい価値を生み出しています。取り組みを通じて、北斎作品の活用の幅を広げるだけでなく、文化財としての価値を高め、文化芸術の持続的な発展に貢献しています。